【開催レポート】あなたと私(けやき)の間柄展

入間小のケヤキを未来につなぐ会は11月2日~5日、「あなたと私(けやき)の間柄展」を入曽地域交流センター(埼玉県狭山市)で開催しました。これは、同期間に開催された狭山市民文化祭(入曽会場)の展示部門の一団体として当会が参加し企画したものです。当日は、市民文化祭への参加者・来場者だけでなく、間柄展を目的に来場した地域住民や遠方から来た方も数多く、会場は大変賑わいました。さらには昔の入曽を知る方や大けやきを植えた児童のご親族との交流もあり、当会にとっても意義深い機会となりました。

1階の展示会場の様子

1階は大けやきの写真やSNSの投稿を中心とした展示。入曽地域交流センターに入館してまず目につく大けやきの写真パネル「大けやきの窓辺」に足を止める来場者や、SNS(XInstagram)に投稿している「つぶやくけやき」とそのフォトブックをじっくり読む方、待ち時間の合間に観覧する文化祭関係者など非常に幅広い人にご覧いただくことができました。中には、写真パネルの前で記念撮影して帰る親子連れなどもいて、展示を企画した側としてとても嬉しい場面に度々遭遇しました。

2階ブースの様子

2階はグッズ販売と参加型イベントができるブースを用意。参加型イベントとして「みんなで大けやきの絵を育てよう!」を実施し、幹と枝だけが描かれた色紙にシリアルナンバー入りの葉っぱを参加者の思い思いの位置に貼っていただきました。この大けやきの絵は今後もイベントなどの機会を通してより多くの方々に葉っぱを茂らせるお手伝いを頂き、さらに時間を掛けて大きく“成長”していく様子をお伝えしていきたいと考えています。

また、もう一つの参加型イベント「どこから見える大けやきが好き?」では、大けやきを中心とした入曽の地図ボードを用意し、参加者がピンを打つことでお勧めの眺望ポイントを示していただきました。県道のある旧入間小の正門側を推す声が多かった一方、「朝、通勤電車の中から見える」や「不老川を越えて北入曽の方から見ている」という声もあり、日頃、人によって様々な見え方があることを知ることができました。

当会では今後もみなさまと共に大けやきを感じ、考えられる展示会やイベントを不定期に開催していきたいと考えています。

今回ご来場いただいた方々に心からお礼申し上げます。今後の企画の参考のため、よろしければEメールやSNS等でご意見・ご感想をお寄せいただけますと幸いです。

最後に、今回の展示費用には、これまでに頂いたご寄付グッズ販売の収益を充てさせていただきました。みなさまの温かいご支援に重ねて感謝いたします。

「みんなで大けやきを育てよう!」で葉っぱが茂った絵
参加型イベントで配布したワークシート
「みんなで大けやきを育てよう!」の参加記念カード
「どこから見える大けやきが好き?」の地図ボード上にある大けやきの模型と周りに打たれたピンの様子
地図ボード(近傍版)
地図ボード(広域版)

「あなたと私(けやき)の間柄展」を市民文化祭で開催

あなたと私(けやき)の間柄展 カラービジュアル

入間小のケヤキを未来につなぐ会は11月2日~5日、活動団体として登録している狭山市入曽地域交流センターの狭山市民文化祭(入曽会場)に展示部門として参加します。

写真やつぶやき(詩)の展示をベースにして、来場者も参加できる企画も盛り込んだ双方向性のある催し物を目指して今回初めて出展します。入間小卒業生だけでなく日常生活で大けやきを目にする入曽住民、あるいは市外の人にも楽しんでいただけるように企画しました。

ぜひお誘いあわせの上、ご来場ください。

詳しくは、イベント情報のページをご覧ください。

署名最終提出で累計17,628筆に

当会代表(写真左)から都市建設部長への提出の様子

入間小学校跡利活用事業(入曽駅周辺整備事業の一部、狭山市による複合商業施設誘致)における市やイオンリテール(株)の計画変更を受けて、入間小のケヤキを未来につなぐ会は4月に「旧入間小のケヤキをイオンとの共存を求める署名」を終了することを宣言しました(既報)。

当会は8月21日、前回署名提出(第4次提出)から署名終了までにオンライン署名サイト「change.org」で寄せられた賛同者のリストと署名用紙で寄せられた直筆の署名を合わせた112筆を、狭山市長に提出しました(署名原本は都市建設部市街地整備課に提出)。同時に、賛同者から寄せられたコメントや意見を載せた85件の声も提出しました。昨年6月の署名活動開始から終了までに寄せられた署名総数は17,628筆となりました。今回の最終提出をもって、当会は署名活動のすべてを終了しました。

今回提出した署名と声は以下の通りです。

署名最終提出(第5次提出)の詳細

署名数(第5次提出分):112筆

内訳)
オンライン署名賛同者数:58名
紙の署名: 54筆

寄せられた声(第5次提出分):85件

※)寄せられた声は個人情報を伏せた上で市議会議員とイオンリテール(株)にも送付しました。

これまでの署名と声のまとめ

署名活動期間304日間(2022年6月4日~2023年4月3日)
署名数17,628筆(オンライン署名16,126名、紙の署名1,502筆)
寄せられた声247件(当会に届けられた声のうち、当会が記録し市に届けた件数)

署名の効果

今回の一連の署名活動で得られた成果は、当初 市が事業者に課していたケヤキ伐根の条件を保留しケヤキを残したままで複合商業施設建設を認める内容に変更を促したことです。

今後の取り組み

一方で、書面上はケヤキの伐根を1年ごとに猶予するという取り決めであることから、当会の要請内容である「ケヤキの保存を前提」とする計画にはなっていません。当会は引き続き、長期的なケヤキ保存を前提とした市の積極的な関与を求めて関係各所への働きかけを続けていきます。

また当会は今後、ケヤキを通して入曽の地域づくりに寄与できる活動を行っていきます。ケヤキをきっかけに地域史を考える機会を提供し、地域史継承の役割を担っていきます。また、ケヤキにちなんだイベントを開くなどして、入曽の多世代交流や新しい文化の醸成、緑地保全の啓発が行えるような活動に取り組んでいきます。

写真を出展したイベント「イリマジロ」の様子(2023年7月、ぎゃらりー入曽)
杉並区でケヤキを中心にまちづくりをしている市民団体を招いて行われた絵本朗読劇の様子(2023年1月、入曽地域交流センター)

アート展示会「イリマジロ!」に参加します

入間小のケヤキが未来につなぐ会は7月30日(日)に入曽駅前の古民家「ぎゃらりー入曽」で開催されるアート展示会「イリマジロ!」に写真展示で参加します。入間川七夕まつりやいりそらNIGHTマルシェが開催される日ではありますが、ぜひイリマジロ!にも足をお運びください。

アート展示会「イリマジロ!」

“変わりゆくまちの風景にまだ見ぬ場所をいっしょに再発見する”
少し変わったアート展示会。

普段なら見落としてしまうけど
一人ひとりの「なんかいいよね」というまちの風景を見つけて
スケッチ+αで共有します。

入曽駅前の古民家ぎゃらりー入曽で入曽に縁がある三者が展示や販売を行います。

  • スナップスケッチSawa の入曽のスケッチ展示
  • 入間小のけやきの写真展示「つぶやくけやき」
  • higa-design の移動駄菓子屋「だがしひがし」

会場:ぎゃらりー入曽(狭山市南入曽578-3 入曽駅東口徒歩2分)
日時:7月30日(日)15:00から19:00(暑さ対策のため、15時からに変更しました)
※駐車場はありませんのでご了承ください。

詳細はスナップスケッチSawaさんのInstagram
https://www.instagram.com/3wadarch/
または入間小のケヤキを未来につなぐ会の大けやきの瓦版第5号
https://keyakinomirai.com/kawaraban/
をご覧ください。

イリマジロ!ポスター

当日は、7月30日(日)は入曽駅前や狭山市で多くのイベントが行われています。

いりそらNIGHTマルシェ

昨年入曽駅前の商店街を歩行者天国にして開催されたマルシェが、今回は入間小学校跡地で行われます。入間小のケヤキを未来につなぐ会ではなく他団体の主催ですが、入間小のけやきに普段より近づけるチャンスです。

会場:入間小学校跡地(狭山市南入曽546 入曽駅東口徒歩3分)
日時7月30日(日):16:00から20:00(小雨決行)

詳細はいりそらマルシェのInstagram
https://www.instagram.com/2022irisora.marche/
をご覧ください。

瓦版5号を発行

大けやきの瓦版第5号

大けやきの瓦版第5号を発行しました。7月26日の入曽地域主要紙の朝刊折り込みでお届けしています。

最新号のトピック

  • 進む、イオンの保存計画
  • 飯能信金が着工
  • 署名最終提出について
  • [連載写真記事 つぶやくけやき]夕方に手を合わせるご主人
  • [連載 けやきを知ろう!]入間小のけやきはまだ大きくなるの?
  • [催事]7/30にアート展示会
  • 入間小のけやきグッズ販売中!

瓦版の最新号やバックナンバーはこのWEBサイトでもご覧いただけます。詳しくは、下記をご覧ください。

瓦版の印刷と折り込みはたくさんの方々の親切と寄付で成り立っています。この場をお借りしてお礼申し上げます。

瓦版のページを新設

大けやきの瓦版のページ

4月8日に初めてWEB上でご紹介した大けやきの瓦版をこれからも多くの人に読んでいただけるように、新たに瓦版のページを新設しました。このページには、これから発行する号も随時追予定で、より整理されたわかりやすい情報をみなさまにお届けしていきます。

瓦版のページはWEBサイトトップメニューまたは下記のリンクからアクセスできます。

【大けやきの瓦版とは】
入間小のけやきの今を伝え、また入間小のケヤキを未来につなぐ会の活動をお知らせするための、新聞折り込み紙面です。不定期刊、A4判裏表の構成で、狭山市入曽地域の主要紙の朝刊に折り込んでお届けしています。

保存計画はじまる

おかげさまで3月末より入間小の大けやきの保存計画が実施されていますので、進捗をお知らせします。店舗の着工はまだ先ですが、大けやきの管理はすでにイオンリテール(株)によって行われています。

根周囲に新たに柵の設置が行われ、3月の第4週に枝の剪定が行われました。剪定では出来るだけ今の樹形を残すことに配慮されています。また、柵の内側で土壌改良が行われました。この場所の地面は非常に固く踏み固められており、大けやきの樹勢が落ちる原因になっていたためです。

4月の第2週には安全のため、支柱取付工事が完了しました。大けやきの枝と地面との間はワイヤーが架けられていますが、遠方からは目立ちにくくなっています。

これらの保存計画はイオンが狭山市に覚書として提示している内容で、今後、年4回の樹木医診断が行われることになっています。

新聞折込ニュース「大けやきの瓦版」を公開

大けやきの瓦版創刊号

入間小のケヤキを未来につなぐ会が昨年10月から狭山市入曽地区の新聞折込として発行してきた紙媒体のニュース「大けやきの瓦版」をWEBサイトで公開します。それまではオンラインと限られたポスティング中心で広報を行っていましたが、この新聞折込を開始して以来、非常に幅広い世代の方から反響を頂き、地域からたくさんの署名や声を継続的に寄せていただきました。これまでの読者の方に心から感謝いたします。今後も、大けやきの瓦版の最新号を発行する際は、このサイトでも公開していく予定です。

創刊号(2022年10月5日)
https://keyakinomirai.com/wp-content/uploads/2023/04/大けやきの瓦版(No1ver2)-fin(R100).pdf

第2号(2022年11月9日)
https://keyakinomirai.com/wp-content/uploads/2023/04/大けやきの瓦版(No2)-fin-R100.pdf

第3号(2022年12月27日)
https://keyakinomirai.com/wp-content/uploads/2023/04/大けやきの瓦版(No3ver2)-fin-R100.pdf

号外(2023年2月25日狭山市駅駅頭で配布)
https://keyakinomirai.com/wp-content/uploads/2023/04/大けやきの瓦版(No4pre)-fin-R100.pdf

第4号(2023年4月3日)
https://keyakinomirai.com/wp-content/uploads/2023/04/大けやきの瓦版(No4)-fin-R100.pdf

署名活動を終了へ

署名終了メッセージビジュアル(横)

入間小のケヤキを未来につなぐ会は4月3日、「旧入間小のケヤキとイオンの共存を求める署名」の終了を宣言します。そよら入曽(狭山市南入曽=2025年春開業予定)についてケヤキと共存した「新しい提案」の具体的な内容が市とイオンリテール(株)(以下、特に断りがない場合、「イオン」はイオンリテール(株)を表す)から一般に発表※1され、さらに「旧入間小のケヤキ保存計画」(添付資料)が公文書開示請求で確認できたことなど、関係者の方針転換に大きな影響を与えたことから署名は一定の役割を果たしたと当会は判断しました。第4次提出(累計17,516筆)以降に集まった署名は5月上旬に最終提出を行う予定です。

一方で、「新しい提案」を実現するために市とイオンの間で交わされた「入間小学校跡地のケヤキに関する覚書」(2月7日締結=添付資料)では、ケヤキの維持管理や損害賠償責任をすべてイオンに負わせているだけではなく市としてはケヤキの保存意義を一切認めておらず、覚書が終了するまで伐根を「猶予する」とした不自然な取り扱いがなされています。さらにこの覚書では、覚書終了後の将来にケヤキの加工品等(記念品)の作成が計画されており、形式上は、ケヤキ保存に向けた市民やイオンの機運を蔑ろにする取り決めになっています。これらの状況は、当会を含めた狭山市民が、市議会や行政、事業者との連携で一定の時間を掛けて変えていく必要がある課題だと認識しています。署名活動は終了しますが、当会は引き続き入間小のケヤキ問題に取り組んでいく所存です。

※1)
狭山市webページ「優先交渉権者の提案内容変更」
https://www.city.sayama.saitama.jp/shisei/shisaku/tosikeikaku/irisoeki-syuhen/teianhenkou.html
イオンリテール(株)ニュースリリース「埼玉県狭山市入曽におけるショッピングセンター「そよら」の開発について」
https://www.aeonretail.jp/pdf/230131R_1.pdf