保存計画はじまる

おかげさまで3月末より入間小の大けやきの保存計画が実施されていますので、進捗をお知らせします。店舗の着工はまだ先ですが、大けやきの管理はすでにイオンリテール(株)によって行われています。

根周囲に新たに柵の設置が行われ、3月の第4週に枝の剪定が行われました。剪定では出来るだけ今の樹形を残すことに配慮されています。また、柵の内側で土壌改良が行われました。この場所の地面は非常に固く踏み固められており、大けやきの樹勢が落ちる原因になっていたためです。

4月の第2週には安全のため、支柱取付工事が完了しました。大けやきの枝と地面との間はワイヤーが架けられていますが、遠方からは目立ちにくくなっています。

これらの保存計画はイオンが狭山市に覚書として提示している内容で、今後、年4回の樹木医診断が行われることになっています。

新聞折込ニュース「大けやきの瓦版」を公開

大けやきの瓦版創刊号

入間小のケヤキを未来につなぐ会が昨年10月から狭山市入曽地区の新聞折込として発行してきた紙媒体のニュース「大けやきの瓦版」をWEBサイトで公開します。それまではオンラインと限られたポスティング中心で広報を行っていましたが、この新聞折込を開始して以来、非常に幅広い世代の方から反響を頂き、地域からたくさんの署名や声を継続的に寄せていただきました。これまでの読者の方に心から感謝いたします。今後も、大けやきの瓦版の最新号を発行する際は、このサイトでも公開していく予定です。

創刊号(2022年10月5日)
https://keyakinomirai.com/wp-content/uploads/2023/04/大けやきの瓦版(No1ver2)-fin(R100).pdf

第2号(2022年11月9日)
https://keyakinomirai.com/wp-content/uploads/2023/04/大けやきの瓦版(No2)-fin-R100.pdf

第3号(2022年12月27日)
https://keyakinomirai.com/wp-content/uploads/2023/04/大けやきの瓦版(No3ver2)-fin-R100.pdf

号外(2023年2月25日狭山市駅駅頭で配布)
https://keyakinomirai.com/wp-content/uploads/2023/04/大けやきの瓦版(No4pre)-fin-R100.pdf

第4号(2023年4月3日)
https://keyakinomirai.com/wp-content/uploads/2023/04/大けやきの瓦版(No4)-fin-R100.pdf

署名活動を終了へ

署名終了メッセージビジュアル(横)

入間小のケヤキを未来につなぐ会は4月3日、「旧入間小のケヤキとイオンの共存を求める署名」の終了を宣言します。そよら入曽(狭山市南入曽=2025年春開業予定)についてケヤキと共存した「新しい提案」の具体的な内容が市とイオンリテール(株)(以下、特に断りがない場合、「イオン」はイオンリテール(株)を表す)から一般に発表※1され、さらに「旧入間小のケヤキ保存計画」(添付資料)が公文書開示請求で確認できたことなど、関係者の方針転換に大きな影響を与えたことから署名は一定の役割を果たしたと当会は判断しました。第4次提出(累計17,516筆)以降に集まった署名は5月上旬に最終提出を行う予定です。

一方で、「新しい提案」を実現するために市とイオンの間で交わされた「入間小学校跡地のケヤキに関する覚書」(2月7日締結=添付資料)では、ケヤキの維持管理や損害賠償責任をすべてイオンに負わせているだけではなく市としてはケヤキの保存意義を一切認めておらず、覚書が終了するまで伐根を「猶予する」とした不自然な取り扱いがなされています。さらにこの覚書では、覚書終了後の将来にケヤキの加工品等(記念品)の作成が計画されており、形式上は、ケヤキ保存に向けた市民やイオンの機運を蔑ろにする取り決めになっています。これらの状況は、当会を含めた狭山市民が、市議会や行政、事業者との連携で一定の時間を掛けて変えていく必要がある課題だと認識しています。署名活動は終了しますが、当会は引き続き入間小のケヤキ問題に取り組んでいく所存です。

※1)
狭山市webページ「優先交渉権者の提案内容変更」
https://www.city.sayama.saitama.jp/shisei/shisaku/tosikeikaku/irisoeki-syuhen/teianhenkou.html
イオンリテール(株)ニュースリリース「埼玉県狭山市入曽におけるショッピングセンター「そよら」の開発について」
https://www.aeonretail.jp/pdf/230131R_1.pdf