入間小のケヤキを未来につなぐ会は6月2日、「けやきの音楽会 人と木の物語~木の楽器のしらべ~」を入曽地域交流センター(埼玉県狭山市)で開催しました。当日は時折雨が降るなど天気が不安定な中、概ね満席になるほど多くの方にご来場いただきました。
第一部は「人と木のはなし」と題して、イントロダクションとなる講演を当会代表が行いました。木の長寿性と人とのつながり、木の楽器の構造や使用される樹種の特徴、人の想いを受け継ぐ楽器の例をスライドを使って紹介しました。
第二部は演奏の部。子どもから大人まで総勢17人の狭山グリーン太鼓は賑やかで迫力のある和太鼓や笛でオリジナル曲を演奏しました。ホーミー・馬頭琴奏者である梅木秀徳氏はモンゴルの短い夏に思いを馳せながら、種々のモンゴル伝統楽器の演奏やホーミー(2つの音を同時に発声する歌唱)を披露しました。バイオリニスト宮林陽子氏・ピアニスト足立恭子氏のデュオ・アマーデは、クラシック曲の選曲中に入間小のケヤキにちなんでシューベルト「菩提樹」を織り交ぜ、会場を魅了しました。
今回の音楽会は、曲の合間や演奏後に演奏者自身に楽器の説明をしてもらい、また来場者からもその場で質問を受けるなどして、木の楽器や演奏への理解を深められた点も特徴的でした。音楽を聴くだけでは終わらない、感じて考える今回の催し物を通して、人と木の独特の関係性に身近なところで意識を向けていただき、木の役割や木がある大切さを改めて知っていただければ幸いです。
今回実施した「けやきの音楽会」は、音楽を扱うイベントとしては当会にとって初めての試みで、会にとって様々なチャレンジがありました。今回頂いたご感想やご意見は、今後のイベントの企画運営に活かしていきたいと考えています。ご来場いただいた方やご支援くださった方、音楽会の趣旨にご理解いただき全面的に協力してくださった演奏者のみなさまに感謝申し上げます。