市議会に陳情

入間小のケヤキを未来につなぐ会は6月14日、狭山市議会太田博希議長宛てに陳情書「入間小学校跡地のケヤキの保存に向けた措置について」を提出しました。陳情は議会運営委員会で協議後、原則、定例会最終日(21日)に全議員に配付されます。陳情の内容は下記をご覧ください。


陳情書

1. 件名

入間小学校跡地のケヤキの保存に向けた措置について

2. 陳情の趣旨

要旨

狭山市に下記の事項の実行を促し、狭山市議会からも必要な措置を講じて頂きますようお願い致します。

  • 入間小学校跡地のケヤキの伐根処分を中止すること。
  • 入間小学校跡地のケヤキの現位置での保存・活用に向けて、狭山市がイオンリテール株式会社と協議を開始すること。

理由

入間小学校跡地のケヤキ(以下、ケヤキ)は入曽の地域史をまとめた書物にも度々取り上げられており、常に入曽の歴史の中心で親しまれてきました。大木で整った樹形であるこのケヤキが毎年青々と葉を茂らせる様子はまちのランドマークとなり、これまでの歴史と併せて、これからも入曽のまちづくりに大切な要素です。ケヤキの現位置での保存は入間小学校の閉校以来多くの市民が要望しており、入曽駅周辺整備事業のパブリックコメントでも要望が複数寄せられるなど、入間小学校跡地利活用事業(以下、本事業)において最優先で検討すべき課題です。

狭山市(以下、市)は複合商業施設の誘致に不利になるという観点以外に保存可能性の検討を十分に行った形跡がありません。複合商業施設公募時の質問ではむしろ保存・活用したい旨を表明した事業者が複数あり、必ずしも誘致の不利にはならないことが判明しました。したがって、ケヤキが現位置で保存できない理由はなくなっています。

市はケヤキの移植検討や後継木の育成など市民の要望に配慮する姿勢も見せていますが、これらの策は歴史あるケヤキの大木を現位置に残す意義を代替できるものではありません。

事業者として選定されたイオンリテール株式会社(以下、イオン)はグループ内の店舗で積極的な樹木保存や活用を行なっており、中には立地自治体の委託を受けて地域住民のためにほぼ自己負担で管理している施設(イオンモール東久留米)もあるなど、先に挙げた市民の要望を実現するための十分な技術と体制を有しています。本事業においてイオンは市の募集条件に縛られており、ケヤキの現位置での保存・活用の実現には、まず市からイオンに協議を申し出る必要があります。

上記の通り、陳情いたします。

令和4 年6 月14 日

陳情者
入間小のケヤキを未来につなぐ会
代表 福住勇矢

(宛先)狭山市議会議長 太田博希 様