私たちは最初、入間小のケヤキを何とか残したいと思いながらも何もできず、狭山市が変わらず計画を進めていることに気を揉んでいました。しかし、新井太郎さん(故人)の詩『けやきのつぶやき』との出会いが私たちに行動する勇気を与えてくれました。
私は大正九年十月、この学校が入間尋常高等小学校と呼ばれ、校舎の増築が行われた時、中入曽出身の島崎寿郎校長さんの着想により記念樹として植えられました。校長さんは、教え子の中から特に元気者だった権現堂の新七ちゃん(新井七郎さん)、角の政ちゃん(宮野政吉さん)、高見の宗ちゃん(宮野宗次郎さん)、丸大の一衛ちゃん(新井一衛さん)の四人を呼び寄せて、「学校の記念樹になるような木をどこかで見つけてくれないか」と頼みました。…
詩『けやきのつぶやき』より