入間小のケヤキを未来につなぐ会は4月3日、「旧入間小のケヤキとイオンの共存を求める署名」の終了を宣言します。そよら入曽(狭山市南入曽=2025年春開業予定)についてケヤキと共存した「新しい提案」の具体的な内容が市とイオンリテール(株)(以下、特に断りがない場合、「イオン」はイオンリテール(株)を表す)から一般に発表※1され、さらに「旧入間小のケヤキ保存計画」(添付資料)が公文書開示請求で確認できたことなど、関係者の方針転換に大きな影響を与えたことから署名は一定の役割を果たしたと当会は判断しました。第4次提出(累計17,516筆)以降に集まった署名は5月上旬に最終提出を行う予定です。
一方で、「新しい提案」を実現するために市とイオンの間で交わされた「入間小学校跡地のケヤキに関する覚書」(2月7日締結=添付資料)では、ケヤキの維持管理や損害賠償責任をすべてイオンに負わせているだけではなく市としてはケヤキの保存意義を一切認めておらず、覚書が終了するまで伐根を「猶予する」とした不自然な取り扱いがなされています。さらにこの覚書では、覚書終了後の将来にケヤキの加工品等(記念品)の作成が計画されており、形式上は、ケヤキ保存に向けた市民やイオンの機運を蔑ろにする取り決めになっています。これらの状況は、当会を含めた狭山市民が、市議会や行政、事業者との連携で一定の時間を掛けて変えていく必要がある課題だと認識しています。署名活動は終了しますが、当会は引き続き入間小のケヤキ問題に取り組んでいく所存です。
※1)
狭山市webページ「優先交渉権者の提案内容変更」
https://www.city.sayama.saitama.jp/shisei/shisaku/tosikeikaku/irisoeki-syuhen/teianhenkou.html
イオンリテール(株)ニュースリリース「埼玉県狭山市入曽におけるショッピングセンター「そよら」の開発について」
https://www.aeonretail.jp/pdf/230131R_1.pdf