狭山市の不適切な説明で、ケヤキが弱っていて枯れる恐れもあると誤った認識をしている人が多くいらっしゃいます。しかし、それは市のミスリードです。
移植するには根付く保証はなく
市は、複合商業施設誘致の妨げになるので、一時、移植を考えました。専門家は移植に対して、大木なので、移植しても根付く保証はなくと意見しています。また、移植には多額の費用が掛かることも事実で、移植を断念しました。「移植しても根付く保証はなく」という言葉が独り歩きして、ケヤキが元気がないのではないかと誤解を招いているものと思われます。実際は、大木なので移植が難しいことは当たり前で、そのまま残す場合の大きな問題は見つかっていません。
挿し木をするにも幼若性の枝が採取できず
市は次に、後継木の育成を考えました。その方法としてまず試したことが、今のケヤキから枝を採取して、挿し木にして増やす方法です。しかし、挿し木が新しい土壌に根を張るには、若くて生命力のある枝が必要です。樹木医の指導の下試してみましたが、根付くことはありませんでした。これは、枝が挿し木するのに十分なほど元気ではなかったことを表していて、「幼若性の枝が採取できなかった」と結論付けて広報しています。これが、ケヤキが元気がないとの誤解を与えるもう一つの原因になっています。
だから、そのまま立っている分には問題ありません
入間小のケヤキは樹齢100年以上のため、移植や挿し木ができるほどではなかったかもしれません。しかし、そのまま残すには十分な状態だと思われます。市はケヤキ自体の診断はしておらず、そのまま残す場合に必要な処置を検討していません。