狭山市とイオンリテール株式会社(イオン)は、入間小のケヤキの取り扱いについて覚書を締結することがわかりました。1月28日、市議会の建設環境委員会(閉会中における事件)で執行部から委員に報告され、明らかになりました。
覚書案では、ケヤキの取り扱いについて「伐採・伐根およびその後の木材を使った加工品等の作成について猶予」としていて、覚書が終了するまでこれらが猶予されるとしています。覚書の有効期間は1年間で、双方から申し出がなければ自動的に更新される枠組みになっています。出店契約満了となる30年後の取り扱いについては言及がありません。また、市が必要と判断した際はイオンに対してケヤキの伐採・伐根を請求できるとしています。
ケヤキの維持管理や費用負担は、昨年11月の提案通りイオン側に課された覚書になっています。維持管理の報告書を年1回以上狭山市に提出することや、小学校跡地周辺の清掃を1日1回行うことなど、必要事項が明確化されています。損害賠償の対応もイオンが引き受けることになっています。
市は今回の覚書について、募集要項の根本的な変更ではなく条件の変更だとしています。周辺住民への説明については、今月、イオンと市が各戸16軒を訪問し一定の理解を得たということです。
入間小のケヤキを未来につなぐ会は今回の覚書を受け、週明けに市にヒアリングを行うとともに、今後の対応について検討してまいります。